内容説明
本研究は、第一次大戦以降までも対象に入れ、カナダ・ナショナリズムの進展にともない、イギリス帝国への貢献や帰属を説く意義がどのように変化していったのかを、カナダの支配層であるイギリス系の認識の変化に注目しながら考察する。とりわけイギリス系エリートたちは、カナダ社会の統合や自立をめざす過程で、イギリス帝国をいかに認識し、その認識をどのように変化させていったのだろうか。憲政・制度、外交、経済政策ではなく、社会・文化面でのカナダとイギリス帝国との関係の変容を考察した。
目次
第1章 序論
第2章 一九世紀後半におけるカナダ・ナショナリズムとイギリス帝国
第3章 一九世紀末におけるカナダ・ナショナリズムとイギリス帝国
第4章 カナダ・ナショナリズムの伸長とイギリス帝国―オンタリオ州帝国記念日ブックレット類の分析
第5章 結論
著者等紹介
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1959年岐阜県生まれ。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科博士課程をへて、現在、鹿児島大学法文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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