刀水歴史全書
敗北しつつある大日本帝国―日本敗戦7ヵ月前の英国王立研究所報告

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887083615
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C1321

内容説明

連合国首脳がヤルタで戦後処理を語りあう前、イギリスの王立研究所は、対日政策の冷静な分析を行なっていた。イギリスの底力を示した報告書。

目次

第1章 皇室と憲法
第2章 軍隊
第3章 国粋主義者の団体
第4章 行政と警察
第5章 日本の自由主義者
第6章 外国に対する態度
第7章 宗教
第8章 教育が日本人の性格に与えた影響
第9章 日本の婦人
第10章 経済の見通し
第11章 財政
第12章 人口問題
第13章 農民の重要性
第14章 結論

著者等紹介

坂井達朗[サカイタツロウ]
1939年4月東京に生まれ、長野県で育つ。1968年3月慶應義塾大学大学院社会学研究科単位修得退学。1973年10月愛知大学文学部助教授。1987年4月慶應義塾大学文学部教授。2004年4月慶應義塾大学名誉教授。帝京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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可兒

3
日本のことをまともに分析していたのは、ベネディクトだけではない。ましてや、落日とはいえ大植民地網を築き維持していた大英帝国においてをや。もちろんこの本の著者達も日本でフィールドワークはできず、結果として失笑すべき論述もみられるが、それ以上のことをえぐっているのがすばらしい。そして、日本人総論の内容が結局同じだったのに吹いた2009/02/26

秋津

0
日本敗戦の数か月前にイギリスにおいて発表・刊行された研究報告書の翻訳。皇室、軍隊、思想などの観点から、「敗戦と無条件降伏に対する日本国民の反応を予見しよう」との試み。「そうなの?」と後出しじゃんけん的な感想を抱くところもあるものの、憲法改正や軍国主義根絶など、日本の体制の変革を求める一方で、経済復興における財閥の必要性や、農村における軍隊の威信を破壊することは逆効果であることを述べるなど、面白い考察も多々あるなと。軍事力で圧倒して終わり、といかないところが戦争の厄介なところですねという感じ。2015/07/13

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