出版社内容情報
"1848年来の旧憲法をようやく全面改正したスイスが,拡大するヨーロッパ連合を望んで, 国際秩序,文化的多様性を謳い,その一方で右派の躍進,連合軍への拒絶を示す。連合の拡大と小国スイスの存在は?"
内容説明
本書は、二〇〇〇年三月に開催された「現代スイスを問う」と題した公開シンポジウムを受けて、スイス現代と新連邦憲法を多面的に分析したものである。現代スイスの抱える憲法・政治・文化などの諸問題を扱っている。
目次
二一世紀への展望―二〇世紀後半のスイスの歴史
第1部 現代政治と都市問題(現代スイスの政党と選挙―一九九九年一〇月の選挙と「スイス国民党」SVPの進出を中心に;スイスの都市と「持続可能な発展」)
第2部 スイスとヨーロッパ連合(ホームシックとスイス人―スイス文学のテーマとしての望郷と帰郷;スイスのEU接近政策と半直接民主制 ほか)
第3部 スイス新連邦憲法をめぐって(スイス新連邦憲法の誕生;一九九九年スイス新連邦憲法における基本権の新展開―基本権の「第三者効力」規定をめぐって ほか)
著者等紹介
森田安一[モリタヤスカズ]
1940年東京都新宿区に生まれる。1970年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在日本女子大学文学部教授、博士(文学、東京大学)
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