出版社内容情報
"ハプスブルク朝の皇后""シシー""の生涯を内面から描く。美貌で頭が良く,自信にあふれ,決断力を持ちながらも孤独に苦しんでいた。従来の映画や小説では得られない""変革の時代""に生きた高貴な人間像"
目次
『奏〓書』解題(『奏〓書』とは何か;『奏〓書』と官僚制―中国古代の国家支配;『奏〓書』の事件内容;『奏〓書』案例1~16で確認できる裁判手続き ほか)
江陵張家山漢簡『奏〓書』訳注稿
『奏〓書』関係論説・翻訳(「解」字義覚え書き―江陵張家山『奏〓書』所出の「解」字の解釈をめぐって;闘と賊―秦、漢代における傷害と殺人の二つの形態について;前漢初期における奴婢と戸籍について;翻訳 張家山漢墓竹簡整理小組「江陵張家山漢簡概述」(『文物』一九八五年第一期) ほか)
著者等紹介
池田雄一[イケダユウイチ]
中央大学教授(文学部・大学院文学研究科)
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感想・レビュー
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いぬかいつまき
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近年中国各地から出土文献の発見が相次いでいるが、張家山漢墓から発掘された竹簡の中に「奏讞書」と題された一連の簡がある。これは秦漢時代の裁判(獄)において、地方では論断を下しがたい案件を中央に上申(讞)した裁判記録の覚書である。本書はその「奏讞書」の訳出・検討を中心としたものである。 今を遡ること2000年の昔に県ー郡ー廷尉ー皇帝という上申システムが存在し、実際に機能していたことにまず驚かされる。秦~漢初の中央集権の徹底が窺える。また事件の関係者の記述から当時の人びとの人間らしさが感じられ興味深かった。2012/01/22