出版社内容情報
西洋の辺境,文明の十字路カタロニアはいかに内戦を闘い,なぜピカソら美の巨人を輩出したか。カタロニア語を習い,バルセロナに住んで調査研究した歴史家によるカタロニア文明論
第1章 カタロニア歴史評釈―時間をつらぬく眼で
1.カタロニア論の配置
2.固体のアイデンティティ
3.個性の諸様相
4.現代にむけての再生
5.カタロニア史の精算
第2章 カタロニア周遊行―空間を這う眼で
1.バルセロナの町
2.バルセロナ近郊
3.北へ
4.ピレネーへ
5.南へ、そして西へ
第3章 社会と文化との現代的変容―接物拡大レンズの眼で
1.現代カタロニアの諸局面
2.南モンセラト地方―川と平野と山
3.人口動態から
4.農業の現状と変容
5.二重言語状態の現在
第4章 現代芸術の革命家たち―審美する眼で
1.1970年代、バルセロナ
2.1936年、スペインをめぐって
3.1901年、バルセロナ
4.自然の素材とモチーフ
5.民主の音と造型
6.歴史のなかから
7.地方性と普遍性と
8.内なる二律の燃焼
9.存在へのこだわり
10.転身・再生の美学
あとがき
樺山 紘一[カバヤマ コウイチ]
著・文・その他
内容説明
ヨーロッパの辺境カタロニアの、歴史と現状、芸術と周遊行をトータルに描いて地域研究に新生面をひらいた画期的な一冊。カタロニア論であると同時に文明論であり、唯一のカタロニア史であり、芸術論である。
目次
第1章 カタロニア歴史評釈―時間をつらぬく眼で
第2章 カタロニア周遊行―空間を這う眼で
第3章 社会と文化との現代的変容―接物拡大レンズの眼で
第4章 現代芸術の革命家たち―審美する眼で