内容説明
バリ、上海、インド、ソウル―杉本のデザインの原動力といえるアジアの旅、近作を一挙公開。さらに、原研哉・深澤直人・竹山聖・吉岡徳仁・佐藤卓・藤本壮介らトップデザイナー、アーキテクトとのデザインの未来を見据える対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちも
15
何度も読んで脳髄に沁み込ませます。 以下抜粋。やはり「日本」に行き着くんです。それは国粋主義でもローカリズムでもないんです。僕はお茶ひとつ満足に点てられないように、自分が立っているところですら知らないことが多いのですが、やはり足元に埋まっている価値が自分の資源なんです。ニュートラルでグローバルな文化なんてないと思うんですよ。文化とはそもそもローカルなものであって、そのローカルな文化の価値を「方言」のままにしておくのではなく、それを磨き抜いてインターナショナルな文脈でもっと輝かせてみたい。2024/06/10
さっちも
11
商店建築を40冊ほど短期間に読みこんでみて、何故自分のなかでしっくりこない商業内装ばかりなのだろうと疑問に感じてた。 京都に住んで、古く深い感覚が養われているのじゃないかという変な優越感みたいなものもこの本を読むまではあった。 読んで見て、単に、旅体験にあるのではないかと合点がいった。 こう言っては失礼だが、書いたり、図面にしたり、して起こした驚きや感動で設計する内装。擬似的ではあるが旅して、生活してみて、触れて、味わったものを再現したいという欲求をともなった内装。後者の方が題にあるように明るい日差しで2024/05/07