内容説明
本書には２０か国の女性ひとりひとりの願い、よろこび、悲しみが語られる。一対一のインタビューでは、インタビューする側される側の立場を越え、家族のこと、子供たちのこと、お金、愛、セックス、結婚のことが、驚くほどの率直さで語り合われている。３７５枚のすばらしいカラー写真、豊富な統計資料、それぞれの国の女性が置かれている現状分析とによって、本書は彼女らの暮らしと将来への抱負にみられる隔たりと共通性を、驚くべき形で見せてくれている。
目次
アルバニア
ブータン
ブラジル
中国
キューバ
エチオピア
グアテマラ
ハイチ
インド
イスラエル
イタリア
日本
ヨルダン
マリ
メキシコ
モンゴル
ロシア
南アフリカ
タイ
アメリカ合衆国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らぱん
32
続編は正編で取材した家族の妻に焦点を当て21か国が掲載され、拾いきれなかった女性の声を聴いている。家庭の中で家事と育児は女性の仕事だという前提や社会的な女性の地位が低いことなどがほとんどの国にあるのに驚きはないが、疑問や葛藤を抱えているのは経済的に恵まれている国の女性の方に多く、恵まれていない国の女性は不満はあっても疑問や葛藤にはなっていないことに気づいた。つまり自分自身について考える人のほうが不快度は大きいということだ。女性蔑視や経済格差などはわかりやすい問題だが、近代的自我かと考えることになった。2019/07/06
バーベナ
8
続編のこちらは女性の言葉を聞き取ろうという努力がとても好印象。権力をもつ男性、声の大きな人間ばかりが前面にでていない。家族の話を聞き、些細なトラブルを丸めて、食事を用意し、洗濯（地域によっては重労働！）し、掃除する。そんな日々の大切な仕事をこなしている女性たち。自分が語る言葉・主張を持てるというのは、基本的な生活に経済と時間の余裕があるからこその贅沢なのだと言う事が伝わる。だからこそ、宗教や偏見等での『縛りつけ』を無くせない、変化が怖いのだと思う。2015/08/26
和沙
4
自身が女だからか、無印の地球家族よりもこちらの方が色々と考えさせられた。宗教観なども色々あって興味深いが、教育の大切さを誰もが感じていることに、改めて学ぶことの重要性を思い知らされる。女性でありながら女性の割礼を当然とする姿も印象深かった。2013/12/03
せつな
2
変化の多い国そうでもない国。今はどうなんだろう。
dulce_zakka
0
古い2023/10/12
