内容説明
“おしり”とは、こんなにきれいなものだったのか。人間だけがもつトイレ文化の諸相を、人類学・考古学・医学・美学などからフレッシュにせまる。
目次
1章 “事後”の論理―人間だから拭く・洗う(浄・不浄の社会行動;尻始〈紙〉末記;人はなぜ紙頼みするか―その自然人類学的考察;環境と生態系―排泄物のリサイクル;排泄と洗浄―拭くだけですまされるか)
2章 文化としてのトイレ―快適さを求めて(トイレ史考;糞石―コプロライト;江戸の便器;便所甕;医学からみるトイレ;トイレを考える)
3章 お尻の美学―尻にこだわるアーティストたち(文化が“お尻”を創る;お尻のイコノロジー―影の方へ;女神たちの曲線;心地よい座りにくさを求めて;後架記)