内容説明
都市は常に夥しい量の情報・文化を育み、伝達する巨大な受容器である。過去と現在、未来との拠点を担うひとつの器官ともいえる都市は、あらゆるものを包み込み、時の流れの中で、人間と時との相乗効果によりさまざまなものを産み、社会変動を続ける…。静なる胎動を続ける巨大なる生きもの。時間を超越するダイナミズムが絶えず蠢く、不可解にして探求心を駆りたてる“都市”。そんな都市のもつ多面的な側面にメスを入れ、いろいろな視点から、その全貌を探る。
目次
アーバニズム宣言(序)
かたちの力学論
サイバー・シティ東京
音の都市論
広告の興亡論
現代・日本・建築・事情
広告的地球の発見
崩壊都市の記録
路上観察学総括