• ポイントキャンペーン

紫式部すまいを語る―王朝文学の建築散歩

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784887060029
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C1052

内容説明

紫式部が雅びの時代の人々に恋を語らせた場所は…。王朝・中世・近世各時代の10編の文学作品を通じて、日本人が古来もっている住まいに対する関心や、住居、暮らしの有様を探る3部作。

目次

自然と共存してきた日本のすまい―家の作りやうは夏をむねとすべし・文学に建築が見える
恋の歌、愛の歌、その舞台となる万葉人のすまい―わがやどのすだれ動かし秋の風吹く・万葉集
閉鎖空間と開放空間、そしてあいまいな空間―ほのかな光、艶なる話・源氏物語
ユカの高さかが空間の格を示す―落窪なる所に住んだ姫・落窪物語
夏も良く冬も良し、恋人とならさらに良し―春はあけぼの、雪は檜皮葦・枕草子
舞台に満ちる平安の秋―酒宴の遊舞さまざまなり・夢幻能・融
歌人能因の奥州への旅―秋風ぞ吹く白河の関・能因法師の歌
すだれの奥の世にもまれなる人―けはい気高く清げなり・今昔物語
池に月うつし、松に琴を聞く―月かげゆかしくは、南おもてに池を掘れ・梁塵秘抄
地震・舞台・出産、歌人定家が記録する―長押をなぜ打たぬか、地震に効くのに・定家明月記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サチ

0
殿上人や地下人という言葉が示すように、要は空間の中での位置や段差(高さ?)がそのままその人の地位を示すというお話。だからこそ『落窪物語』の女君は落窪の間に押し込められる訳で。時代劇でお偉いさんが座る場所が一段高かったり、今だって上座と下座があったり、お客さんには座布団を出したり、そういうところにも脈々と受け継がれている感覚だよなあと読みながらしみじみした。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1507125
  • ご注意事項