内容説明
漱石、芥川、太宰と言えば、近代文学のご三家と呼ばれるほど人気は高いが今までこの三人を揃え論じた本はない。この三作家に脈々とながれるもの、時代的苦悩のなか人間を問いつづけ提起してきたもの、文学的命題を語り合う。
目次
第1章 夏目漱石(漱石との出会い;漱石と陽明学;『野分』―漱石の文学観 ほか)
第2章 芥川龍之介(漱石から芥川へ;漱石的なものと鴎外的なもの;二人の芥川 ほか)
第3章 太宰治(自意識の分裂;マルクス主義運動と聖書;中期の「安定」 ほか)
著者等紹介
佐藤泰正[サトウヤスマサ]
1917年山口県生れ。早稲田大学国文科卒業。文学博士。現在、梅光学院大学特任教授
佐古純一郎[サコジュンイチロウ]
1919年徳島県生れ。二松学舎専門学校を経て、日本大学法文学部宗教学科卒業。二松学舎大学名誉教授。日本キリスト教団中渋谷教会名誉牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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