内容説明
信長・秀吉・家康三代に亘る日本の歴史上もっとも波乱にとみ、かつロマンのある時代。その中のひとつ、4人の少年たちの天正遣欧使節を描く日欧交渉史の泰斗である松田毅一の渾身の一書。
目次
第1章 南蛮バテレンの企て
第2章 南十字星に導かれて
第3章 南蛮人のふるさとで
第4章 教皇聖下の膝もとで
第5章 地の果ての王子を歓迎
第6章 遥かなる母国に帰る
著者等紹介
松田毅一[マツダキイチ]
1921年香川県高松市生まれ。1944年上智大学文学部史学科卒。1969年ポルトガル政府よりC.O.ドン・エンリケ王子勲章。1981年『フロイス・日本史』(全12巻、共訳)により菊池寛賞、毎日出版文化賞を受ける。1997年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしうし
1
天正遣欧使節に関する基本文献で、正に古典的な研究業績を記した著作。使節団の詳細な足跡を逐一追跡するように記録しているともに、この使節団が大友宗麟の正式な承認を経たものではなく、イエズス会巡察師ヴァリニャーノの独断で行われたことを指摘する。ローマ教皇との会見時に中浦ジュリアンが病気のため謁見できなかったことについては、後に若桑みどり氏によって新たな解釈が付されることになる。大変興味深く読んだ。2017/04/23
ユーディット
0
興味深い。日本の歴史の授業で是非読むべきだ。著者の熱の入れ方が良い形に表れたのかどうか疑問に思う。2010/05/12