内容説明
本書は、第一部に森鴎外の小説・戯曲に関する論稿を、第二部に森鴎外にかかわるその他の論稿をまとめた論文集である。
目次
1 『普請中』―序論にかえて
2 『うたかたの記』―ロマン主義的芸術家小説
3 『生田川』―鴎外と唯識思想
4 『半日』―“近代”のざわめく周縁
5 『金毘羅』―虚構の方法
6 『魔睡』―催眠術下の“姦通”
7 「罌粟、人糞」―誰がレイプしたのか
8 『Eindr¨ucke』―二人の師、コッホとペッテンコーファー
9 没理想論争―現代思想を視座として
10 松本清張『或る「小倉日記」伝』―“作者の意図”を越えて
著者等紹介
大塚美保[オオツカミホ]
1965年東京生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は日本近代文学。埼玉大学教養学部を経て、現在、聖心女子大学文学部に勤務
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