目次
ルカーチの存在論講座一〇周年―ニーチェ没後一〇〇年、サルトル没後二〇年と現代思想・哲学の行方
存在論を読む―現代哲学の問題状況
ニーチェとは誰か
存在論を読む―ルカーチのニーチェ論
サルトルとは誰か
存在論を読む―ルカーチのサルトル論
ニーチェを読む―『ツァラトゥストラはかく語りき』
存在論を読む―ルカーチのヘーゲル論
サルトルを読む―『存在と無』
存在論を読む―ルカーチのマルクス論〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「数百年前に戻ると、自然科学というのは殆んど、対象とはされてなかったのですね。ギリシャまで戻らないと自然についての考え方っていうのがあるのかどうかさえも分からなかった。自然というのは全能、絶対、無限、創造と、こういう言葉で表現される神の産物である。主体は実体である、とこう言ったのはヘーゲルですが、ヘーゲルは神を、そのものを問題にしはじめたわけですね。カントは、それとは対象的で、カントは神のことは分からないとしたわけですね。それは叡知界と言って区別した、我々が扱えるのはこの現象界である」2018/02/08
いきもの
3
7割がたがどうでもいい与太話。2割が自慢。1割本論。話があっちこっちしてわかりにくいし、「自分が最初に発見した」「この言葉は自分が作った」という自慢が何度も出てくるし、何度も繰り返されるのは自慢だけじゃなくて酔った親戚のおじさんを相手にしているような気になる。講義録だから仕方がないかと思ったが、講義だったとしてもわかりにくい。内輪だけが来るような講演会で録音したテープを起こしただけの、関係者にあげる記念品のような内容。絶対、オススメしない。読むと後悔する本。2013/05/22