内容説明
古代より伝わる悠久の響き。京都方楽家、安倍家が語る“天平のオーケストラ”雅楽。
目次
第1章 雅楽の響き(古代より伝わる悠久の響き;雅楽の音色 ほか)
第2章 雅楽を楽しむ(雅楽を伝えてきた楽家;雅楽を演奏する楽師 ほか)
第3章 楽家に生まれて(楽家に生まれ、雅楽の道へ;初舞台 ほか)
第4章 雅楽、1500年の記録(上真行、正倉院楽器調査の思い出を詠む;雅楽の渡来 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋色の服(旧カットマン)
2
知らずに使っている雅楽の言葉が結構あることを知った。千秋楽、太平楽をならべる、二の句をつげない、二の舞を踏む、野暮、音頭を取る、打ち合わせ、梨園。雅楽師の方が経験と文献(家伝の資料含む)から語るもので、結構内容がある。どういうイベントでどういう演目が演奏されたかとか、非常に詳しい。2018/07/26
coco.
0
京都方楽家の楽師さんが著者なので、信頼できる雅楽の入門書。音階と楽器が意味する中国由来の東洋思想が奥深い。陰陽学を交えながら体系が確立しているのだとこの本で初めて知る。歴史、楽器の銘の由来、直接聴く前に予習としてお勧めのCD一覧、雅楽が登場する古典一覧など、興味を持った人が更に手を出して調べやすいように記しているのでとても親切。10年前から公に認知されるようになった芸能なので未来の育成と確かな技術伝承が今後の課題、とされるようですが、仏女ブームのように雅楽エッセイ漫画も出ないかな。
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