内容説明
古代人は洋の東西を問わず、言葉には精霊が宿り、その霊妙な力によって人々の幸も不幸も左右すると考えていた。自ら発する言語に神霊を感じ、超越的実在としての言葉のその力、働きを古代日本人は「言霊(ことたま)」と名づけたが、本書は「言霊学」の第一人者である著者が、その該博な知識を駆使し、門外不出とされる言霊学の最奥儀に迫ったこの分野、屈指の名著。
目次
PART 1 〈アマ〉への飛翔(コトのハのこ・こ・ろ;高天原とは何か;ス神のマチガタ;いのちの海;ヒフミの言理;甦えるおカラスさん;カ行のコトダマ;〈音秘め〉の神理;ムスヒの話)
PART 2 いざまいらばや常世の国へ(シマと青;大地・自然・母性;「住む」ということ;甦れ、ツクヨミノミコト!;神社の原像―標の結界;〈たま〉を振れば;〈大本〉神話における離島空間)
PART 3 古神道と現代(古神道とエコロジーのクロスオーバー;民衆の要請と宗教;甦るトホカミヱミタメの言霊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
60
神道と言語学、さらに民俗学的アプローチから【言霊】の神秘に迫ろうという意欲的な本。言葉を音のレベルまで分解し、多種多様な文献から理論を展開しています。タイトルは『コトタマの宇宙(アマ)へ』と読むようです。〈ア〉は宇宙のはじまりの音、〈マ〉は〈真〉に通じる母なるものを現す音で、声に出すことで霊的な力が宿るといいます。アルチュール・ランボーが『母音』という詩で「Aは黒、E白、I赤、U緑、O藍色」とうたったエピソードも興味深かった。〈タカマガハラ〉〈イノチ〉〈カラス〉などの解釈も面白く、知的刺激を味わえました。2015/01/01
山本りんご
1
言霊学の第一人者である著者が、門外不出とされる言霊学の最奥儀に迫った、屈指の名著とされる本。ちなみに本のタイトル「言霊の宇宙へ」は、「ことたまのあまへ」と読む。2016/11/13




