出版社内容情報
いま、労働生産性の向上が、賃上げにつながると喧伝されている。
だが、AIの開発や新技術の生産過程への導入が進めば、
労働者が解雇される危機は広がっていくのではないか。
「時間の節約」こそが資本主義社会の本質ととらえ、近代化=合理化反対を具体化し、
労働組合を強化するための理論と実践を紹介。
【目次】
はじめに
論文の紹介――労働組合運動のなかでの理論探究
一 合板工場の『合理化計画について』
二 工場でともに働く労働者の死と『経済学批判 序言』
三 「AIと私たち」について――朝日新聞の大澤真幸氏インタビュー記事へのコメント
四 『資本論』冒頭商品と私――梯明秀の哲学に学ぶ
五 経済学にかんする思索――若い日のメモ
六 成果主義的賃金制度批判と賃金闘争論
七 労働組合(大衆団体)と党
八 斎藤幸平著『ゼロからの「資本論」』の意義と限界
おわりに