出版社内容情報
オウム真理教事件、統一教会と政治の癒着、宗教二世の苦しみ、陰謀論……
フランスのカルト規制の実像を知ることで、現代社会の問題点が見えてくる。
対カルト・政教分離の最前線を追った渾身のルポルタージュ。
内容説明
オウム真理教事件、統一教会と政治の癒着、宗教二世の苦しみ、陰謀論…。フランスのカルト規制の実像を知ることで、現代社会の問題点が見えてくる。対カルト・政教分離の最前線を追った渾身のルポルタージュ。
目次
序章 カルトとセクト
第1章 はじめは日本もフランスも同じだった
第2章 セクト(破壊的カルト)対策
第3章 精神操作・精神支配(マインド・コントロール)
第4章 社会とセクト(破壊的カルト)
第5章 宗教とセクト(破壊的カルト)
終章
著者等紹介
広岡裕児[ヒロオカユウジ]
1954年、神奈川県川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学に留学する。以来、フランスに滞在。ジャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究調査・通訳・翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
5
かつてはオウム、いまは統一教会がカルトの代表と認識する。何の値打ちもないものを先祖の供養と騙して高額で売り付け、破産にまで追い込む。かつては「親泣かせの宗教」と呼ばれ、若者を洗脳してきた統一教会だが、今では宗教二世が苦しんでいる。安倍襲撃犯も母親の信仰のせいで一家離散、元首相殺害に及んだ。パフォーマンスの得意な安倍は統一教会のPRビデオに出演していたが、この事件が起こるまで国民の大半は知らなかった。事件以来、安倍派の裏金問題も露見。殺人は悪い行為だが、政治の浄化に繋がったことは個人的に評価している。2024/10/26
乱読家 護る会支持!
3
統一教会の何が問題か?信者に対して有害な精神操作・精神支配を行っていることが問題。 立法・行政・司法が本気になって「破滅的カルト」対策に取り組んできたフランスのお話です。 フランスは一神教の国家で、擬似キリスト教に対する憎悪が本質的にあるからかもしれません。 一方、日本ではカルト宗教に関わった政治家を攻撃することはあっても、宗教そのものを攻撃することはほとんどないですね。 極東の国で、外から入ってきた様々な物や価値観、そして宗教を受け入れ、消化してきた国家・民族だからでしょうか。2025/02/11
Go Extreme
1
カルトとセクト はじめは日本もフランスも同じ: 親泣かせの新興宗教 海保井の時代 精神錯乱 シャトウ事件 ヴィヴィアン報告 市民運動の成果 セクト・破壊的カルト対策: 専門家対立 反社会的ということ マインド・コントロール罪 精神操作・精神支配: やさしさの罠 誘惑→解体→再構築→統合・強化 脱洗脳と脱会カウンセリング 社会とセクト: コーランと全身を隠す服 宗教・非宗教国家 新しい全体主義組織 IT時代のセクト 宗教とセクト: ライシテ 聖職者・市民としての自分 宗教と宗教団体 宗教の偉大さの証明2024/09/13
takao
0
ふむ2025/02/12
koba23
0
日本ではカルトと対決するどころか、カルトに丸め込まれているのが実態。まあそんな政治家を選ぶ国民も悪いんだけど。日本人はどうしても自分で勝ち取る、というよりも与えられるものをそのまま受け入れがちなところも対策が後手後手に回っている原因とも思う。2025/01/01