出版社内容情報
〈日中口述歴史・文化研究会設立15周年記念出版〉
日本と中国の戦争体験者が語る「加害と被害」の歴史を記録し、受け継いでいくこと、それは両国の民衆間における共通史観を模索する作業であった。
教科書には載っていない「なまの記憶」を掘り起こした研究成果。
内容説明
日本と中国の戦争体験者が語る「加害と被害」の歴史を記録し、受け継いでいくこと、それは両国の民衆間における共通史観を模索する作業であった。教科書には載っていない「なまの記憶」を掘り起こした研究成果。
目次
序章 日中口述歴史・文化研究会の歩み(研究会発足の経緯と今後の課題;日中口述歴史・文化研究会の一五年)
第1章 口述歴史体験編(中国大陸に生きた波瀾万丈の半生―満蒙開拓義勇軍から関東軍、謝文東軍を経て人民解放軍へ;「満洲開拓団」の体験―一〇歳の少年が得たもの ほか)
第2章 口述歴史研究編(日本軍波八六〇四部隊の細菌戦犯罪―「東洋のアウシュビッツ」広州南石頭難民収容所;軍医たちの生体解剖実験―元陸軍軍医・湯浅謙の思いがけない告白 ほか)
第3章 日中文化研究編(帝国のまなざし―満洲映画における旅の視点とプレイスメイキング;「加害の史実」展示をめぐる一逆流―飯田市平和祈念館で起きていること;歴史認識雑感―被害と加害と)