出版社内容情報
古代倭―委奴国をはじめとした集団が、各地へと敗亡し「非業の死」を遂げた時、私は確かに「鬼哭啾啾」と亡者の言挙げを聴いたのである。
本書は、その言挙げの一部を書きつけたものである。
目次
第1章 未開から現在に続く犠牲(『人新世の「資本論」』を巡って;「人身御供」を巡って;「剥ぎ出しの生」の下での「コロナ禍」―「我‐我」は何処に居るのか;「食と農」を巡って;幻想としての外道信仰;「被差別民」;第2章 氷蔵信仰としての「飯盛考」―飯盛山の東遷(飯盛考;平城京・奈良氷室考;飯盛山・続考―筑豊・鞍手の飯盛山)
第3章 外道信仰アラカルト(茶道考;「一不足伝承」考)
著者等紹介
徳永裕二[トクナガユウジ]
1949年1月大阪府岸和田市に生まれる。1967年3月大阪府立岸和田高校を卒業。1968年4月国立図書館短期大学二期校に入学。5月竹内健と出会う。約2年間、断続的に行動を共にする。1970年4月大阪に帰郷。8月金属部品関係の業界新聞に就職。1992年から10数年間、竹内健師の下で古代信仰史学を学ぶ。2017年1月『個人通信 外道曼荼羅』を「伽羅堂雨山人」名で創刊~2021年10月「第72号」を発行。3月勤続先で関西支社長、本社社長、会長を歴任し退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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