内容説明
ナチスドイツの蛮行を目撃したブレヒトは、古代中国の思想家・墨子に似せた未完の言行録『メ・ティ』を記す。そこで後世に何を訴えていたのか―。
目次
第1章 ドイツ国民はなぜファシズムを許したのか?
第2章 個人と暴力をテーマとしたブレヒトの文学的展開
第3章 ブレヒトと『墨子』の出会い―『メ・ティ』の成立
第4章 墨子の「兼愛」とブレヒトの「自己愛」
第5章 『メ・ティ』と弁証法的思考
第6章 遺された問題
第7章 メ・ティ、教えることを止める
著者等紹介
根本萠騰子[ネモトモトコ]
1941年1月茨城県生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東海大学、横浜国立大学人間科学部教授、帝京大学文学部教授を経て、横浜国立大学名誉教授。専門分野:現代文学、現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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