内容説明
自由民権運動は近代民衆運動の「原点」だった。加波山事件と自由党解党を焦点に、服部之総や遠山茂樹の諸研究に学んで、平野義太郎以来の通説の「止揚」を目指す。
目次
第1章 自由民権運動の出発(戊辰戦争のなかで―板垣退助・片岡健吉・河野広中のトリオの原形;征韓論争と板垣退助・西郷隆盛の下野 ほか)
第2章 自由民権運動の高揚(明治一〇年代前半の意味;民衆の組織化 ほか)
第3章 福島事件(自由党福島部と自由党会津部;三島通庸県令の福島着任と会津三方道路開鑿 ほか)
第4章 加波山事件(狭義の加波山事件;三島通庸暗殺計画―「人民運動の変わりとしてのテロル」 ほか)
第5章 明治の革命(明治一〇年代後半の意味;自由党の解党 ほか)
著者等紹介
三浦進[ミウラススム]
1948年東京に生まれる。1972年横浜市立大学文理学部卒業。1976年法政大学大学院社会学専攻修士課程修了。1976年東京都立高校日本史教員。現在は退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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