内容説明
戦争の大義に、いつも「平和」が掲げられる―。軍事教練、勤労動員、東京大空襲、敗戦、進駐、買い出し、食糧難、同盟休校、墨塗り教科書―少年のまなざしで綴る激動の二年間。
目次
一九四四年の日記
一九四五年の日記
資料 戦時標語・流行語・流行歌・年表
敗戦前後―少年の生活とおもい
著者等紹介
藤田秀雄[フジタヒデオ]
1931年東京に生まれる。1958年東京大学大学院人文科学研究科中退(必要単位修得)。大学院在学中、群馬県島村に住み、サークル活動をおこなう。1958~59年東大・スタンフォード大共同研究助手。1959年立正大学文学部専任講師となり、のち助教授、教授となる。2001年立正大学を定年退職。のち平和のための研究、平和のための各種運動に参加
山田正行[ヤマダマサユキ]
1953年群馬県桐生市に生まれ、東大大学院院生・社会教育学会幹事などで藤田先生の薫陶を受け、今日に至る。大阪教育大学教授、教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuuuming
6
1944年、45年に12~14歳だった少年の日記。70年前といえど思春期らしい幼さや潔癖さが見え隠れして今の子と大してかわらないんだろうなと思う一方で、時局を感じる点もたくさんあります。1944年10月までは戦争中といいながら、空襲もなく、ところどころから時代を感じるのみだったのが、11月から突如毎日のように空襲警報、実際に空襲が始まります。日夜問わず、いつくるともわからない空襲を感じながら日々を送るって・・・と思うけど、日記を読んでると、それすらも日常にしなければやっていけないのかと実感させられる。2015/12/17
くらーく
0
これはなかなか貴重な記録。他の戦記ものと照合すると、いかに国内向けの報道が規制されていたかがわかる。。。ような気がする。 2015/06/05