出版社内容情報
冤罪は法の民主主義の窮極の放棄である! 冤罪は司法の暗部を示す閉ざされた部屋である。その扉を開ける鍵を持つ国民には、その闇の部屋の開放について責任がある。この闇を払わずして司法の民主化の実現はない。司法の民主化なくして日本の民主主義もない。
目次
第1章 今日の日本を映す冤罪(冤罪と犯罪を隠蔽した「戦後の横浜事件」;冤罪と死刑 二人の知事のそれぞれの勇気 ほか)
第2章 JR浦和電車区事件をめぐって(「国策治安」とメディア―労組をテロリスト集団視する排除の論理;労働運動に介入する国家犯罪 ほか)
第3章 小説のなかの冤罪(小説『警官の血』をめぐって;ジョン・グリシャム『無実』の世界)
第4章 “エッセイ”冤罪を考える(ソクラテスという存在;鬼という存在―三島通庸と松崎明)
著者等紹介
武藤功[ムトウコウ]
1937年生まれ。文芸と思想誌『葦牙』編集同人。作家、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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