内容説明
本書は、新しい歴史教科書をつくる会が2001年に扶桑社から出版した検定合格の中学校用歴史教科書、「新しい歴史教科書」の「序章」と「第1章:古代の日本」との批判である。
目次
序章 「序章:歴史への招待」批判(「日本の美の形」のとりあげ方に潜む危うさ;「歴史を学ぶとは」に潜む問題のすり替えの構造;「日本歴史の流れ―歴史モノサシ」の虚像)
第1章 「第1章:原始と古代の日本」批判(農耕と交易に依拠した縄文文化―「文明=進歩」史観批判としての「縄文文明」論が見逃したもの;東アジア諸民族に大きな影響を与えた中国文明の社会的基盤―政治史に偏った「中国の古代文明」論が見逃したもの;100万人以上の渡来人―大陸からの大量の人の渡来を無視した「弥生文化」論;「日本語」「日本神話」の起源論は日本人が渡来人であることを示している;日本列島の王者は九州倭王朝であった―元祖「歴史捏造」としての「邪馬台国」論 ほか)
著者等紹介
川瀬健一[カワセケンイチ]
1950年神奈川県小田原市に生まれる。1973年国学院大学文学部史学科(東洋史専攻)卒業。1974年~2003年まで、神奈川県川崎市で公立中学校社会科教諭をつとめ、2003年春退職。その間、市教組中央委員・教研対策委員、職場では図書館指導・文化祭企画委員・環境教育推進委員などを務める。退職後は、著者サイト「学校をかえよう」などで評論活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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