出版社内容情報
『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 (全10巻)』
名画を「テーマ別」に、観て、読む、まったく新しい美術全集誕生!
『風景画 自然との対話と共感』
物語の一場面に登場する風景から、自然に深い共感を寄せて描かれた名画、画家の想像力により変容する20世紀作品までを一望にする。
<目次>
第1章 自然と都市
第2章 物語の舞台
第3章 想像の構成
責任編集 山梨俊夫(国立国際美術館館長)
エッセイ 原田マハ(作家)「永遠の一瞬」
ある視点 藤森照信(建築史家・建築家)「風景画を見る一日」
『ART GALLERY』監修者
青柳正規(前文化庁長官、東京大学名誉教授)
木島俊介(ポーラ美術館館長 Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
中野京子(ドイツ文学者 美術評論家)
内容説明
物語の一場面に登場する風景から、自然に深い共感をよせて描かれた名画、画家の想像力により変容する20世紀作品までを一望にする。
目次
第1章 自然と都市
第2章 物語の舞台
第3章 想像の構成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シフォン
19
読友さんのレビューで知り、図書館入荷を待ってました。風景画というと印象派のイメージが強かったのですが、この本では、自然と都市、物語の舞台、想像の構成の三章からなり、いろいろな時代のものが紹介されていました。今まで目にしたことのない作品も多かったのですが、大判の本に解説つきのため、とてもわかりやすかったです。2018/01/21
ケミカル
7
原田マハさんのエッセイが書いてあったので、思わず借りてしまった。風景画が時代によりどのように書かれたきたのか代表的な絵画ともに説明している本でした。ゴッホが南フランスで書いた「星月夜」は別世界に引き込まれそうになる絵でした。文章もいいけど、絵だけを眺めるだけでもいい、満足できる本でした。「たゆたえども沈まず」を読んだ後だと、もう一度読みたくなりました。2017/11/25
てながあしなが
4
図書館本。第2巻は貸し出されていたので、第3巻へ。風景画というと、どうしても画家の目から見た風景を描写したように思えるが、実際には必ずしもそうだというわけではなく、川の形も山の位置も改変されたような絵もある。汽車の黒煙に包まれたような絵や、想像上の現実にはない場所を描いた作品もある。これが行き過ぎるとシュールレアリズムになるということなのだろう。巻末の原田マハのエッセイも面白い。写真の登場によって、画家は実物そっくりに書くということは必要なくなった。その反動で誕生したのが印象派である。2018/01/29
Masa
0
風景画が自然を映し取った絵画、というのは間違った見方なのですね。人物画、静物画がそうであるように、風景画が自然そのものであるはずがない、というのは当たり前です。風景に対する西洋と東洋、そして日本、夫々の人々の主観性、そして客観性が絵画という物によく現れているのだろうと思います。2023/11/29
Y
0
★★★☆☆2023/04/26