内容説明
在ペルー日本大使公邸人質事件のさなか、駐キューバ大使としてまぢかに目撃したカストロの苦悩。文明史の中にキューバ革命とその精神を位置づけ、「義の勇者」カストロの全貌を描ききった渾身の労作。歴史の瞬間を切り取った貴重な写真53枚を収録。
目次
第1章 ヒューマニスト・フィデル・カストロ―在ペルー日本大使公邸人質事件において人命尊重の深いヒューマニズムを示すフィデル・カストロ
第2章 文明史の中におけるキューバ革命
第3章 獄中の思想
第4章 キューバ革命の精神―人間の尊厳と社会正義を求めて
第5章 世界の無限の悲惨―英雄精神に満ちたヒューマニズムの使徒
第6章 キューバ革命の普遍性―革命のダイナミズムと社会主義体制発展の展望
第7章 義の勇者・フィデル・カストロ―「普遍的価値」に関するローマ法王との魂の対話
第8章 「キリストの十字架」・宇宙の精神に生きるフィデル・カストロ―人類の精神史におけるフィデル・カストロ
著者等紹介
田中三郎[タナカサブロウ]
1941年東京生まれ。福井県武生高校、東京外国語大学英米学科を経てオックスフォード大学(哲学・政治・経済学科)卒業。イギリス、ルーマニア、南アフリカ、ハンガリー、イギリス、タンザニアなどの外国勤務を経て、1989年より、岐阜県国際交流センター理事長(岐阜県理事)、内閣情報調査室次長、在シドニー総領事の後、1996年より2000年まで駐キューバ大使。フリー
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