内容説明
1918年、ドイツ帝国の敗北局面に誕生したミュンヘン評議会“レーテ”で、クルト・アイスナーと共に活躍したが、反革命の報復で殺害された独自の社会哲学者。分権・連合・協同社会論の原像が、いま、甦る。
目次
ありありと思い浮かべるということ
トポスとユートピア
過渡期と中世社会
憧憬の翼をもった個人の誕生
近代革命の思想的起源
革命を超える再生
著者等紹介
ランダウアー,グスタフ[ランダウアー,グスタフ][Landauer,Gustav]
1870年、南西ドイツのカールスルーエ近郊に生まれる。ベルリン大学、ハイデルベルク大学、シュトラスブルク大学で哲学・神学を学ぶ。ドイツ社会民主党青年派分派を経て、独立社会主義者として活動。ドイツ・ロマン派、ニーチェ、プルードン、クロポトキンの影響の下に独特なロマン主義的分権・連合・協同社会の思想を展開し、ベンヤミン、ブーバー、ティリッヒ、ラガツらに影響をあたえた。マイスター・エックハルトなど中世キリスト教神秘主義の研究者としても知られる。1919年、ミュンヘン・レーテ共和国の教育・文化大臣としてレーテ革命をになったが、同年5月、反革命義勇軍によって虐殺された
大窪一志[オオクボカズシ]
1946年生まれ。東京大学哲学科卒業。実存哲学専攻。編集者を経て著述業
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