内容説明
北朝鮮の拉致・核疑惑・アメリカのイラク攻撃、デフレ不況…先の見えない閉塞感に支配される現在、変革・改革あるいは正義の名の下で剛腕をふるう強いリーダーの象徴のようにいわれる石原慎太郎都知事。しかし石原慎太郎とは期待に値する人物なのか?その強さ・力といわれるものの本質は何か?石原慎太郎を政治・文学・教育面から全面的かつ冷静に分析批判。
目次
第1部 政治と思想―反憲法ナショナリスト(石原の政治;ナショナリズム;石原の思想)
第2部 文学―強者へのこだわり(行為への渇仰―『太陽の季節』と『処刑の部屋』;「純粋行為」という暴力―『完全な遊戯』から『閉ざされた部屋』へ;愛の不能―『行為と死』と『星と舵』 ほか)
第3部 教育―母性なき教育(「援助交際」も憲法のせいという教育論;すべてに共通する想像力の欠如;国防戦士産出型教育への始動 ほか)
著者等紹介
武藤功[ムトウコウ]
1937年茨城県勝田市(現ひたちなか市)生まれ。『葦牙』同人。作家、評論家。『露多正次全集(全五巻)』(露多正次全集刊行委員会、1997~2000年)編集委員
牧梶郎[マキカジロウ]
1942年東京生まれ。『葦牙』同人。作家
山根献[ヤマネケン]
1931年北海道旭川市生まれ。『葦牙』同人、評論家。『露多正次全集(全五巻)』(露多正次全集刊行委員会、1997~2000年)編集委員
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