出版社内容情報
二葉亭四迷の盟友・井田孝平、
詩人であった、その子・井田隣一、
メーデー事件で警官隊に射殺された近藤巨士、
農村婦人解放のために挺身した丸岡秀子。
血と運命の糸で結ばれ、戦前・戦後を駆け抜けた、
これら登場人物たちが織りなす歴史ドラマ。
内容説明
丸岡秀子が「埋葬を許さぬ」人として追憶した井田麟一は、治安維持法で検挙され27歳で病没した。その父・孝平は二葉亭四迷を師としたロシア語学者。そして、麟一の甥が1952年のメーデー事件の犠牲者・近藤巨士。血で結ばれた三代の男たちの生きざまがここによみがえる。
目次
井田麟一の死
近藤巨士の死
井田孝平の死
旅立つ丸岡秀子