叢書=精神史
岡倉天心 茶の本―何が“和”でないか

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886792648
  • NDC分類 791
  • Cコード C1010

内容説明

ヨーロッパ近代の精神の深みを映して第一級の哲学書が甦る!!初版原典(英文)収録。

目次

何が“和”でないか―天心、ヨーロッパ精神の深みとのこだま(黒崎政男)(岡倉天心と『茶の本』;西洋のうちに、“和”を発見する;いつも背後に天心がいた)
茶の本(岡倉天心)(人情の碗;茶の諸流;道教と禅道;茶室;芸術鑑賞;花;茶の宗匠)
THE BOOK OF TEA,by OKAKURA‐KAKUZO

著者等紹介

岡倉天心[オカクラテンシン]
1862(文久2)年、横浜に生まれる。角蔵、覚蔵、覚三などと名のる。6歳でジェームズ・バラの私塾で英語を学び、バイリンガルとなる。77(明治19)年14歳で東京大学第1期生となり、ほどなくフェノロサを識って日本美術に開眼する。81(明治14)年文部省に入り、国内外の古美術調査にたずさわり、また東京美術学校を設立して校長になる。「国宝」の制を敷いて、文化の核に「美」をすえる。折からの、西欧化・近代化の時流との軋轢も経て、ボストン美術館に勤務、『東洋の理想』『日本の覚醒』『茶の本』などを著す

黒崎政男[クロサキマサオ]
1954年仙台に生まれる。東京大学文学部哲学科を卒業し、同大学院博士課程修了。現在は、東京女子大学教授。“制度的”な哲学としてはカントを専門とするが、人工知能、電子メディア、カオスなど、ひととして生きてあるものが今日であっている問題系の最深部をえぐって思索する。骨董からクラシックカメラ、蓄音機、ワインまでをたしなむやわらかい知性をもって、哲学に新たな生を与えつつある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ai Watanabe

0
黒崎さんの視点は日本人みんなが持つべきだし天心の言葉は全体的に視点が鋭い。特に花に関する考察は面白かった。2015/08/20

Baba Takenori

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昔、『茶の本』は一読したことがあるはずなのだがここまで攻撃的だっただろうか?「西洋人は日本人が平和な文芸にふけってきた間は野蛮人とみなしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的な殺戮を行い始めてから文明国と呼んでいる。」とは非常に鋭い言葉ではないか、そして我々はこの西洋人の見方に近づいてしまったのではないか?加えてあえて日本を見る際には武士道という「死の術」に目が行きがちで茶の湯の根底にある「生の術」に目がいっていないのではないかと冷や汗をかいた次第。原文の英語もまた時間を見つけて読んでみたい2013/08/18

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