内容説明
現代の「私」の病理を分析する思考が『善の研究』を射し貫いて西田哲学の初発の力動を沸騰させる。
目次
第2編 実在(考究の出立点;意識現象が唯一の実在である ほか)
第1編 純粋経験(純粋経験;思惟 ほか)
第3編 善(行為上;行為下 ほか)
第4編 宗教(宗教的要求;宗教の本質 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bartleby
7
色を見、音を聞く刹那、それが外界の事物であるとも、感じているのが自分だという意識もまだないような、純粋経験。この経験を手がかりに西田は実在、倫理、さらには宗教を語ろうとするのだけれど、これがなかなか掴みきれずもどかしい。花の匂いを嗅ぐ、崖を登るといった例えを挙げられると馴染みのある経験に感じるのに、論理を追いかけようとすると未知のもののようにも思えてしまう。2013/09/20
nishiji23
0
正直むずかしくて、理解できていないかもしれないけれど、読めてよかった。2016/11/24