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肉中の哲学―肉体を具有したマインドが西洋の思考に挑戦する

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  • サイズ A5判/ページ数 701p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784886790866
  • NDC分類 104
  • Cコード C1010

内容説明

高速で意識には到達不可能なニューラルなプロセス(認知的無意識)に分け入って、概念システム、カテゴリー、推論のメカニズムを解き、アイデア(観念)と感覚運動の同時賦活の瞬間を明らかにする。こうして、身体から切り離されたマインドの上に建つ楼閣=形而上学の全て、分析哲学、ポストモダン哲学が、実証的に覆されるのだ。「汝自身を知れ」への、マインドと脳の科学からの回答。

目次

第1部 身体化された心はいかなる風に西洋哲学の伝統に挑戦するか(イントロダクション:我々は何者であるか;認知的無意識 ほか)
第2部 基本的な哲学的アイデアの認知科学(哲学的アイデアに関する認知科学;時間 ほか)
第3部 哲学の認知科学(哲学の認知科学;ソクラテス以前:早期ギリシア形而上学の認知科学 ほか)
第4部 身体化された哲学(肉中の哲学)
付録 言語パラダイムに関するニューラル理論

著者等紹介

レイコフ,ジョージ[レイコフ,ジョージ][Lakoff,George]
カリフォルニア大学バークレイ校の言語学教授。実証科学との交渉に基づく哲学に向って、生成言語学者から大きく踏み出す。第2世代以降の認知科学の展開の焦点をなす研究者のひとり

ジョンソン,マーク[ジョンソン,マーク][Johnson,Mark]
オレゴン大学教授、哲学部長

計見一雄[ケンミカズオ]
1939年東京に生まれる。千葉大学医学部を卒業。85年千葉県精神科医療センターの設立に与り、今日もセンター長をつとめる。精神医学の中に「精神科救急医療」の領域を拓いて実践し、臨床に携わっている。日本精神科救急学会理事長
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感想・レビュー

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roughfractus02

8
西洋の哲学者は言語が自らの動きと関係する物理的な環境、身体、社会、文化の関係の結節である点を捨象する。環境における位置関係を理解する(上下左右)には、認識した対象を指示する言語ではなく、身体の動きも含めた観念と観念を結ぶ概念メタファーが作用している。脳をマインドの場としてきた心身二元論を「身体化されたマインド」において読みかえる本書は、その後半でソクラテス以前からチョムスキーまでの言語観を認知言語学的に捉え直す。その際、二元論的な学術的記述を採用する戦略は、読者の二元論的な読み自体にも挑戦するかに見える。2021/12/18

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