内容説明
高速で意識には到達不可能なニューラルなプロセス(認知的無意識)に分け入って、概念システム、カテゴリー、推論のメカニズムを解き、アイデア(観念)と感覚運動の同時賦活の瞬間を明らかにする。こうして、身体から切り離されたマインドの上に建つ楼閣=形而上学の全て、分析哲学、ポストモダン哲学が、実証的に覆されるのだ。「汝自身を知れ」への、マインドと脳の科学からの回答。
目次
第1部 身体化された心はいかなる風に西洋哲学の伝統に挑戦するか(イントロダクション:我々は何者であるか;認知的無意識 ほか)
第2部 基本的な哲学的アイデアの認知科学(哲学的アイデアに関する認知科学;時間 ほか)
第3部 哲学の認知科学(哲学の認知科学;ソクラテス以前:早期ギリシア形而上学の認知科学 ほか)
第4部 身体化された哲学(肉中の哲学)
付録 言語パラダイムに関するニューラル理論
著者等紹介
レイコフ,ジョージ[レイコフ,ジョージ][Lakoff,George]
カリフォルニア大学バークレイ校の言語学教授。実証科学との交渉に基づく哲学に向って、生成言語学者から大きく踏み出す。第2世代以降の認知科学の展開の焦点をなす研究者のひとり
ジョンソン,マーク[ジョンソン,マーク][Johnson,Mark]
オレゴン大学教授、哲学部長
計見一雄[ケンミカズオ]
1939年東京に生まれる。千葉大学医学部を卒業。85年千葉県精神科医療センターの設立に与り、今日もセンター長をつとめる。精神医学の中に「精神科救急医療」の領域を拓いて実践し、臨床に携わっている。日本精神科救急学会理事長
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感想・レビュー
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