内容説明
生命の現実態を掴む。自我と自己と私の入れ子あるいは三位一体について。
目次
第1章 脳の「自我」、免疫の「自己」、ゲノムの「私」
第2章 自己の変容と個の持続
第3章 実体を情動がつかむ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
7
免疫学者・生物学者・解剖学者の対談集。ドーキンスが「利己的な遺伝子」を出してブームになり、対談者3人もその時、注目された。遺伝子がDNAと言われゲノムと言われ本屋は一色にそまった。特に養老孟司は独特の世界観で著書も量産し、大学入試採用のトップに入った。ドーキンスが言っているわけではないが、遺伝子等を機械論的に語る風潮に対し、中村や多田は偶然、環境からの影響を重視し、他と区別する「私」をそこに見る。科学に立脚した視点からの生命、自己についての意見が新鮮。時間が経ち進んだ部分もあるが、まだまだ読む価値のある本2025/03/07
三鷹友
0
後半が特に難しかったです。生物勉強していないので内容についていくのがしんどかったです。面白いんだろうなとは思うので勉強してからまた再読するつもり。2010/03/14
qwel21
0
脳・免疫・ゲノムという違った角度から、「私」をどのように捉えていくかを対談形式で考察していく。少し古い本ですが、知的好奇心をそそられる一冊でした。2009/06/24