内容説明
戒厳令下の台湾で吹き荒れた白色テロの嵐。蒋介石率いる独裁政権によって違法逮捕され、10年の懲役判決を受けた医師・蘇友鵬の生涯を追う。これは一人の伝記ではなく、苦悶に満ちた台湾の歴史でもある。
目次
序章 孤独な後姿
第1章 突如の逮捕(突如の逮捕;秘密裏での勾留;没収された鉄工場が拘置所に変身 ほか)
第2章 監獄島―緑島新生訓導処(死の行進;火焼島新生訓導処;第五中隊 ほか)
第3章 移行期正義(非惨な台湾の歴史;日本時代;終戦…狗去猪来(犬が去りて、豚が来たる) ほか)
著者等紹介
〓昭勲[キョウショウクン]
1958年台湾南部の屏東生まれ。東京日本電子専門学校情報処理科卒業後、台湾NECに入社。その後、いくつかの商社を経て、独立した。翻訳や通訳の仕事をしながら、傍興味の台湾の歴史を研究し始め、家族の関連歴史を調べた。親族の中に、二二八事件や、白色テロ時代の被害者がいたから、その研究を深めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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