内容説明
「大阪平野の発達史」が明かす古代史の真実、「男子は皆黥面文身す」が邪馬台国論争に黒白をつける、「皇紀」を「西暦」に直すと古代史が見えてくる、「韓国の前方後円墳」が覆す騎馬民族渡来説―混迷する古代史界に正気を取り戻す。
目次
第1章 かつて「大阪・河内平野」は海だった
第2章 「邪馬台国」と「黥面文身」を読み解く
第3章 「大阪平野の発達史」と「黥面文身」で洗う
第4章 古田武彦・八木荘司氏の東征譚を検証す
第5章 「銅鐸」と「豊葦原」の謎を解く
第6章 古代天皇の在位年を解明す
第7章 「闕史八代」戦いから血縁へ
第8章 日本は百済□□新羅を臣民となす
著者等紹介
長浜浩明[ナガハマヒロアキ]
昭和22年群馬県太田市生まれ。同46年、東京工業大学建築学科卒。同48年、同大学院修士課程環境工学専攻修了(工学修士)。同年4月、(株)日建設計入社。爾後35年間に亘り建築の空調・衛生設備設計に従事、200余件を担当。資格:一級建築士、技術士(衛生工学、空気調和施設)、公害防止管理者(大気一種、水質一種)、企業法務管理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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歴史の説を唱える場合に、「ウソ」という言葉を使うのはどうなんだろう。それぞれに仮説であることを尊重し合えばよく、「ウソ」と言った途端に、鏡に照らして自説が根拠のないことを主張している態度と見られるかもしれない。現代で起きていることも、立場が違えば、それぞれの立場だけ事実があるという認識があるとよいかも。多様性を認めれば、多くの仮説を尊重し、多様な視点で歴史が紐解け、現代に活かせるのかもしれない。あとがきに「過ちて改むるに憚ることなかれ」という姿勢は他の説を「ウソ」と言わないところから始まると理解している。2016/01/12
珍竹林
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目から鱗な情報がふんだんにあって、邪馬台国論争などがすっきり解けた。2017/05/02
tohoho
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司馬遼太郎のみならず、良識的には神武天皇辺りは神話の世界というのが一般的だと思っていたが、春秋年を鍵として皇紀・実年を換算することにより、古代史に新たな息吹きを吹き込もうとするところは面白い。 2016/12/08
まきお
0
歴代天皇の西暦での年代を分析するところは難解。 朝鮮半島に和人が進出していたり、朝鮮半島の国々から日本に援助、助けを求められていたことなどは現代にも通じるものがある。2016/07/14