内容説明
「国体」否定の戦後民主主義に影響された諸論を徹底検証する。
目次
第1部 管見・宗学界『近代日蓮教団の思想家』(中濃教篤)
『日蓮―殉教の如来使―』(田村芳朗)
『日蓮その人と心』(茂田井教亨)
第2部 管見・思想界『宮沢賢治殺人事件』(吉田司)
『仏城の昭和史』(寺内大吉)
「近代日本と日蓮主義」(丸谷才一・山崎正和)
第3部 雑纂(『事典』に見る田中智学像;『事典』に見る明治節;結集と先駆の二十年・門青協歴代委員長は語る ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南註亭
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明治から昭和戦前にかけて活動した「日蓮主義者」田中智学について書かれた戦後の論評に対する田中智学門下の反論集。戦後の論評の多くは田中智学を国粋主義者とかファシストとして批判しており、伝統的な日蓮宗でも田中智学を特異な日蓮理解をしているとして同様の傾向である。それに対して本書は、田中智学の日蓮理解こそが正しいという立場で多岐にわたる反論を展開している。小説では帝都物語や宮澤賢治殺人事件、化城の昭和史などが俎上にのっている。宗教に関心がなくても近現代史に関心のあるむきにはおすすめできる1冊である。発売は展転社2012/03/12
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