内容説明
本書は、組合民主化をめぐる波乱万丈が目玉。現代に続く伝統のルーツを探求して飽かせない。分かりやすく、読みやすい、戦後労働運動史の決定版。
目次
第7章 片山連立内閣の成立
第8章 片山内閣下の労働運動
第9章 組合民主化運動の展開
第10章 政令201号
第11章 ドッジ旋風と産業防衛
第12章 分断と統一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
根室
2
戦後直後に盛り上がった政治的労働運動の失敗によって、労組が自己批判が必要と訴える非共産側とこの勢いで政権打倒と意気を上げる共産側に二分。GHQはアメリカの世界戦略に対応してストに対して厳しい態度をとるようになっていたし、共産党に対してはっきり敵視するようになった。日本を冷戦の最前線にするためには日本の復興が不可欠である、とみたアメリカはまず日本の経済を立て直すためにインフレを収束させようとする。このドッジプランは一定の成果をあげたが国内の企業は経営不振に陥り人員整理が活発に行われ、失業者が街にあふれた。2011/10/22