内容説明
この本は、高校生の皆さんはもとより、教師や一般の読者の方々が、原子力と平和の問題を考えるときに役に立つよう、「核兵器の脅威を知り、広島・長崎の悲劇をくりかえさないために」、「原子力発電のしくみを理解し、その危険性について考えるために」、「基地県の神奈川の現実を知るために」、「1人ひとりの中に平和の砦を築くために」を柱としてまとめられました。
目次
原子力とは何か(エネルギーの歴史;原子の構造;原子の質量数と同位体;放射能の発見;放射線の種類;元素の寿命と半減期;物が燃えるとなぜエネルギーが出るか;核分裂と核融合;連鎖反応の発見;物が消滅するとなぜエネルギーが出るか)
放射線の生物・人体への影響(放射能の単位;放射線の生物への影響;放射線障害;放射線許容量(?)の考え方
身のまわりの放射線
食物連鎖と生物濃縮
体内被曝の恐ろしさ
世界にまたがる被曝者たち
広がる放射能汚染
違伝子への影響
増大するガン発生と低線量被曝
放射線と医療)
核兵器(広島の長崎の惨劇;被爆者は今も苦しむ;マンハッタン計画;原爆はなぜ投下されたか;原爆の原理;水爆の原理;インドの核実験と核拡散;中性子爆弾)
原子力発電のしくみと危険性(原子力発電のしくみ;制御捧と緊急炉心冷却装置;避けられない放斜能もれ;放射性廃物;原発労働者の被曝;悲劇のインディアン;核燃料サイクル;神奈川の核燃料製造工場;プルトリウム239;高速増殖炉;使用済核燃料再処理工場;石油を浪費する原子力発電;原子力発電の不経済性 ほか)
核戦争の脅威(高校生と戦争;核軍拡競争;限定核戦争の危険性;核戦争後の地球;米軍機墜落事故を考える;神奈川の基地;日米安全体障条約;自衛隊;軍事大国化への道;日本の軍需産業;核廃絶・平和のために;高校生はいま)
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