内容説明
私生児として生まれ、一高時代はダダイスト。東大ではマルキストとなるが後に無念の転向。時代の傷痕とともに生き、そして時代を描いた高見順の生涯と文学の魅力を執拗に追う。
目次
1 高見順って、こんなに面白い(高見順没後四十年;厳冬酷暑・未完の生涯 ほか)
2 『いやな感じ』は恋愛叙事詩(昭和から昭和への連環;『いやな感じ』は恋愛叙事詩 ほか)
3 「昭和思想史小説」三部作の連環(現実は腐るということ;時代と心中する文学 ほか)
4 ジャンル別おすすめ三点(私小説;転向小説 ほか)
5 高見順の「昭和」―『いやな感じ』を中心に(「左翼くずれ」の酔中狂態;「二重構造」の底のここには ほか)
著者等紹介
坂本満津夫[サカモトマツオ]
昭和6年(1931)年栃木県生まれ。日本文藝家協会会員。「日本海作家」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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