内容説明
シュトルムの文学的営為の全体像。彼の詩と小説の両面を「回想」と「空間」という主要なタームを使って意欲的に読み解く試み。
目次
序章
第1章 回想と空間―『イメンゼー』の空間について
第2章 変容の神秘―恋愛抒情詩「神秘(Mysterium)」について
第3章 ドロテーア伝説?それとも…―「たとえそれが大きな苦しみであったにせよ」および「赤い薔薇の書」その他の詩について
第4章 シュトルム晩年の献呈詩「アグネス・プレラーに」―彼の抒情詩観と作品成立のエピソードを手がかりに
第5章 二人の詩人、シュトルムとガイベル―シュトルム晩年の格言詩「抒情詩の形式」について
第6章 塔と水―『館にて』序説
第7章 アンナ、新たな時代の子―シュトルムの『館にて』について
終章
著者等紹介
加藤丈雄[カトウタケオ]
1954年生まれ。京都府立大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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