内容説明
アニメ業界をめざす人、もっとアニメを楽しみたい人に!1980年代、成長期のアニメ界を活写。日本アニメ成長期から携わった筆者ならではのちょっとコアなギョウカイ事情満載。
目次
第1部 望郷編(きっかけ;始めの会社;「おしん」一九八四年三月十七日公開;「妖精フローレンス」一九八五年十月二十六日公開;出戻りM社へ ほか)
第2部 韓国編(新ミッション・イン・コリア;新しい仲間と人選;再び韓国へ;放浪の演出家;親愛なる通訳 ほか)
著者等紹介
大河湧水[タイガユウスイ]
1961年東京生まれ。アニメ業界に身を置く
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感想・レビュー
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富士さん
6
80年代のアニメ業界はいろいろな次元で海外進出の時代、合作の時代のはずなのですが、日本のアニメ史ではまとまって触れられることはなく、資料もあまり見当たりません。本書はその代表であるサンリオと韓国下請けの貴重な具体的記録です。伏せられているところも多いですが、名前の出ているところから簡単に再構成できそうですし、おもしろおかしく書いている以外にもちゃんと数字も引かれています。願わくば本書やもう一つの代表である藤岡豊さんについて書かれた大塚康生さんのように、この時代についての証言が出てくればよいのですが。2019/05/13