目次
マルタン家の人々
「おかあちゃま、お死にになればいいのに」
母の死
ビュイソンネ
恐ろしい幻
小さいママが…
ほほえみの聖母
初聖体
マリーの入会
テレーズの秘密〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Inuko
8
人は苦行によって功徳を積みその出来高によって「正義」である神と取り引きをすると考えられていた時代、彼女は、彼女の心が直感によって知っている「いつくしみの神」について、幼子のように神に信頼する道について説いた。彼女のように、自分にとって神はどういうお方なのか知ることは大切だと思う。また、彼女が司祭のために祈ったように、私も上に立つ方々のために祈りたい。彼らも弱い人間であるのに完璧に近いことを求められているのだから。死の間際の苦しみにあっても周囲の者へ微笑みの眼差しを贈った彼女の思いやりの心を胸に抱きしめたい2021/04/30