内容説明
日記の内容について久遠を問い詰めた静良井は、すべてをリセットしようとした彼に池に突き落とされた。それから数週間、静良井は車椅子生活ながらも、久遠の元で穏やかに暮らしていた。そこへ、ひどい別れ方をして以来静良井のことを気にかけていたらしい中上が様子を伺いに現れる。日記の恋人『M』が誰であったかを知らないまま、再び顔を合わせた二人だが…?ひたむきな愛が胸を打つ、感動の完結篇!!
著者等紹介
砂原糖子[スナハラトウコ]
小説家。主な作品に「言ノ葉」シリーズ、「恋愛できない仕事なんです」(ともに新書館)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらねこ
35
BLですから収まるところに収まるんですけど どうなるんだろう…とドキドキしました。 そして取り戻すかのような後半の糖度の高さにキュンとキタ。 記憶の問題が解決!ってわけには行かないけど この二人だったら大丈夫…と…思います。久遠のお話も是非読みたい。切ないなぁ。2018/12/24
青龍
34
将来に対する不安がないと言えば嘘になるけど、今は幸せになった二人。願わくは、この穏やかな日々が長く続きますことを。意外とエロさのある衛とのHシーンに、萌え。久遠も、いい人に出会ってほしい。2019/02/25
のこ
29
シリーズ③最終巻。四年毎に記憶を喪失してしまう真文…せっかく作り上げたもの全てがあっけなく崩れ落ちる残酷さ、その不幸に胸を痛め、恐々2人の行く末を見守ってきました。けれど、真文が何度忘れても結局はまた繰り返し衛と恋に落ちる事ができるなら、もしかしてそれはとても幸福な事なのかも?と。恋に落ちる時のあのときめき、不安、駆け引きといった高揚感を経て、恋が成就した時のあの天にも登るような幸福感を、何度も何度も新しく味わい直す事ができるのだから。安定という意味での幸福とは違うけれど、これもまた幸福な事に違いないと。2018/08/24
きょん
28
未来への不安を抱えたままでも、大事な相手としっかり日常を積み重ねていく未来を選択してくれてよかった。毎日を繰り返せば体や脳の色んな部分で覚えて行ってくれる事を信じて頑張って欲しいと心から思うな。そしてもう一人のMさんもどこかで救われて欲しい。2018/08/31
しましまこ
26
初っ端またかよー!と倒れ伏したが一気読み。良かった!2018/08/18