内容説明
書いたり、しゃべったりした言葉が「差別語」「差別表現」として抗議や糾弾の対象とされることがある。過去に起きた差別語の事例をもとに、何が差別語・差別表現かを見極め、その対応策を具体的に指摘する。マスコミ関係者及び企業・団体等の研修に最適の書。
目次
1 差別語、差別表現とは
2 部落問題と差別表現
3 障害者問題と差別表現
4 女性問題と差別表現
5 職業的語句と差別表現
6 外国人差別表現
7 その他の差別表現
8 文学作品と差別表現
9 迷信にかかわる表現
10 差別表現への各種の見解
11 マスコミの言い換え
12 抗議、糾弾に対する対応
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
11
「レインツリー…」の解説を読み、出版・放送の自主規制の問題に関心が向き手に取る。古い本ではあるが、差別表現が問題となったケースが具体的に紹介され、いろいろと勉強になった。実際に傷つく人がいる以上、いわゆる差別表現をやたらと使わないことは大事だろうが、メディアがそれを避けるためだけの自主規制している実態をみると、それでいいのかとも思う。なかなか悩ましい問題ではあるのだが、「ピノキオ」が差別を助長する本としてやり玉に上げられた歴史を知ると、行き過ぎが出てくることを危惧してしまう。2010/12/19
スガミ
0
野坂自身の書き換えでいくつか確認したかったのだけど、大学にはこのテの辞書がなかったので。まあ、借りたからには全部読まなと読みましたが、うんまああれだ。とにかく、確認したいことはできたのでよし。2010/12/21