内容説明
ンドキの森は、アフリカ最後の原生林。地上最後の秘境として、今、世界の注目を集めている。そこに、最初に足を踏み入れたのは、日本人動物学者「ミタニ」だった。森の視線を感じつつ、彼の心は揺れに揺れた。文字通りの「処女地」に足を踏み入れることのできた動物学者としての幸福―だが、それは、さまざまな「汚染」の始まりではなかったか―。これは、原始の森にヒトの手垢を持ち込んだ張本人「ミタニ」の、躍動と懴悔の手記である。
目次
第1章 旅の始まり
第2章 出発
第3章 ンドキ川を越える
第4章 調査開始
第5章 一人からチームへ
第6章 水路を開く
第7章 ングブ・キャンプの設営
第8章 「神話時代」は終わった



