出版社内容情報
1巻発売即重版!早くもコミカライズ企画進行中!
「千年先も、お前を離さん」
大人気! 不遇な少女と冷酷非道な神が契る、奇跡の後宮シンデレラストーリー第2弾!
内容説明
皇后となった令冥は、愛する夫・神喰と幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、都に“死者を蘇らせる”という別の神サマが現れる。大切なあの人にまた会える!と、たちまち民は彼を持て囃す。だが、帰ってきたのは不完全な屍に過ぎず、命を欲しがって人を襲い喰らいだした。さらには“冥界の蓋”が開き、莫大な屍が溢れ大混乱に。無情にも蓋を塞ぐ唯一の方法は、令冥の命を捧げることで?「皇帝として問う。奉の皇后として死んでくれるかな?」それを知った神喰は―。「千年先も、お前を離さん」
著者等紹介
夢見里龍[ユメミシリュウ]
第26回電撃小説大賞で最終選考作となった『死者殺しのメメント=モリア』を改稿しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
23
神に愛されし皇后、見鬼后令冥と、神喰の物語第二弾。 家憑可愛いなと思いつつ始まり。 死がわかつとも消えない想いを解いていく様子も、夫婦のやりとりも、磋魄と陵の関係も、幻靖との対峙も、情景が見えるようで、良かった。 最後の展開も、人を愛するを知った神と、神を愛した人とで、とても好きでした。2025/06/28
わたー
12
★★★★★面白かった。皇后として前巻の犠牲者の霊魂を鎮めてまわるレイメイ。しかし、とり逃した彼女の兄が再び暗躍し始めて…という2巻。今回は反魂香、冥婚、僵屍と、1巻のように悪霊に堕ちるに至った未練を解消するというよりは、残された側がきちんとお別れができるようにするというテーマの話が多めだったように思う。個々の事件自体が面白いのは言うまでもないのだが、それらがお兄ちゃんの思惑へと繋がって、この巻を通してのクライマックスへ展開していくのは、丁寧な仕事をする作家さんだなと思い、勝手に信頼度と好感度が増した。2025/06/15
サキイカスルメ
12
最高だ!好き!!1巻であった伏線が回収されながら、関係性に感情で決着されていく描かれ方が大好きすぎる。愛を疑わず神喰の胸に飛び込んでいく令冥が可愛くて可愛くて、これは神喰が愛でまくるのも納得ですね。二人の共依存も揺らがないものになっていて素敵。皇帝の救いまでこんなに描いてもらえると思ってなくて、嬉しいサプライズでした。読み終わると、愛と異類婚姻譚はもちろん、兄妹と兄弟、そしてそれぞれの登場人物にとっての神さまは何なのかというお話でもあったのかなと思いました。大満足!!2025/06/05
色素薄い系
1
前回謎だった闇堕ちお兄ちゃんが何をしようとしていたのかが判明する回。死者と生者の在り方、死に恐怖を抱いていなかった人物に失われる怖さを気付かせたり家憑が可愛かったりしました。兄の歪んだ執着の中での令冥は「可哀想な子(自分よりも下の存在)」でなくてはならなかったんだろうと思うと彼も被害者だったのかなと。かと言ってその行いは許されるものではないけど。皇帝の抱える危うさと陵の抱く主従を越えた兄弟という生きているからこそ伝えられる思いがあったり色んな人との関係性を感じる回でした。2025/07/16
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