内容説明
ヒトは、多くの点で、“幼児”の性質のままでいるよう設計されている…。私たちは身体、精神、感情、行動のいずれにおいても、幼児的特徴を保持し強調するような方向で進化し発育する生物なのだ、ということこそ真実なのだ。この、幼い形のまま成長する過程を“ネオテニー”と呼ぶ。その意味するところは、要するに幼児や胎児にみられる特徴が大人にも保存されているということである。このネオテニーの原理は、人類500万年の歴史をつうじて私たちの身体的進化と行動パターンに、そして、社会と文化の発達に、基本的で決定的に重要な役割を演じ続けた。この事実が正しく理解されればいま再度、人類の“生活革命”が可能となろう…。新しい人間進化論。
目次
空飛ぶ円盤からのメッセージ
第0章 新しい発見をもとめて
第1章 身体とネオテニー
第2章 行動とネオテニー
第3章 無力と未熟さの自覚
第4章 こども
第5章 こどもとネオテニー
第6章 老年とネオテニー
第7章 新しい生命観の確立
ネオテニーの歴史