内容説明
知られざる公家の日常を垣間見る。中世を通し朝廷や幕府の政務を支えた公家の一つ、広橋家。彼らが書き残した日記など多様な史料から、激動の時代を生きる公家の実態を読み解く。
目次
第1章 中世の公家社会と広橋家(中世公家を見つめる眼差しの転換―広橋家とその史料から―;広橋家領の推移)
第2章 鎌倉時代の広橋家(朝廷・摂関家の政務を支えるイエとして興った広橋家;鎌倉時代の広橋家当主の日記)
第3章 南北朝・室町時代の広橋家―朝廷と幕府との仲立ち「武家伝奏」になる―(広橋家がなかだちとなって足利将軍家が天皇の後見役になる;南北朝・室町時代の広橋家当主の日記)
第4章 戦国時代の広橋家(朝廷を守り、将軍家・戦国大名とのなかだちになる;戦国時代の広橋家当主の日記)
第5章 中世の朝廷政務と広橋家(天皇家の分裂・国司制度の解体と朝・幕関係の再構築;幕府・朝廷の財務連繋と広橋家;広橋家の人事関係資料;改元年号の選定と広橋家―延文改元における藤原兼綱)
著者等紹介
家永遵嗣[イエナガジュンジ]
1957年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程退学、博士(文学)。その後、東京大学文学部助手、成城大学短期大学部助教授、学習院大学文学部助教授等を経て、学習院大学文学部史学科教授
田中大喜[タナカヒロキ]
1972年、東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程修了。その後、駒場東邦中学・高等学校教諭、国立歴史民俗博物館研究部歴史研究系准教授を経て、日本大学文理学部史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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