内容説明
九州の古代豪族と倭王権の関わりについて学際研究の成果も踏まえ考察。那津官家と大宰府の起源の問題、推古朝における筑紫大宰の有無など、大宰府成立史上の重要な争点を再検討し、律令制大宰府の成立に到る歴史の道筋を示す。
目次
大宰府成立史への本書の視点
第1部 九州の古代豪族と倭王権(古墳群からみた九州の古代豪族と倭王権;那津官家修造記事の再検討;筑紫国造の地域支配―筑紫君と胸肩君、水沼君の動向を中心に;倭王権の九州支配と筑紫大宰の派遣)
第2部 筑紫における大宰府の成立(筑紫における総領について;筑紫大宰と筑紫総領―職掌と冠位の再検討;朝倉橘広庭宮名号考;文献史料からみた古代の水城;大宰府と大野城;大野城跡出土柱根刻書再考;筑紫における評の成立;大宰府成立期の木簡―七世紀木簡を中心に)
大宰府成立史のまとめと今後の課題
著者等紹介
酒井芳司[サカイヨシジ]
1972年千葉県生まれ。現在、九州歴史資料館参事補佐・学芸員、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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